【4月22日 時事通信社】ロシアのプーチン大統領は21日、モスクワで内政・外交の基本方針を示す年次教書演説を行った。最近の米欧との対立を踏まえ、ロシアの脅威となる挑発行為には「非対称で、迅速かつ厳しい対応」を取ると警告した。

 一方、この日は刑務所で健康状態が悪化している反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議デモがロシア全土で行われた。プーチン政権はデモを徹底的に封じ込める構えで、人権団体によると、全土で300人以上が拘束された。政権に対する内外の非難が一層高まりそうだ。

 プーチン氏は演説で、米欧による対ロシア制裁を念頭に「残念なことに政治的動機による違法な経済制裁や、他人に自分の意思を押し付けようとする無礼な行為に世界中の誰もが慣れてしまった」と批判。他国と「良い関係を持ちたい」と述べつつ、挑発には対応するとし、ロシアとの関係で「レッドライン(越えてはならない一線)を越えないことを望んでいる」とけん制した。他方で9月に下院選が予定されていることから、演説の多くは社会福祉や経済再生に焦点を当てた。(c)時事通信社