【4月21日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)は21日、95歳の誕生日を迎えた。夫のフィリップ殿下(Prince Philip)の埋葬から数日後、過去70年以上で初めて夫不在の誕生日となった。

 殿下は今月9日に99歳で亡くなり、王室は現在2週間の喪に服している。女王は17日の葬儀で、殿下の死去後初めて公の場に姿を見せた。喪服に黒いマスクを着けた女王は葬儀会場となった教会で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策により独り離れて座った。

 例年女王の誕生日は礼砲で祝われ、新しい肖像が発表されるが、感染症対策が講じられている今年の祝賀は控えめなものになる。女王は殿下が亡くなった数日後には公務を再開したが、誕生日を公に祝う計画はない。

 大衆紙サン(Sun)によると、葬儀に参列するため米国から帰国した孫のヘンリー王子(Prince Harry、36)は、妊娠中の妻のメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)のそばにいるため、女王の誕生日を待たずに帰途に就いた。

 エリザベス女王の誕生日は4月21日だが、1748年以来の伝統で、公式誕生日は通常6月第2土曜日に祝われる。(c)AFP/Joe JACKSON