【4月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は20日、今年限りでエド・ウッドワード(Ed Woodward)副会長が退任すると発表した。

 49歳で元投資銀行員のウッドワード副会長は、大きな反響を呼んだ欧州スーパーリーグ構想を主導した一人だと考えられているが、今回の退任は同リーグの計画とは無関係だと報じられている。

 ウッドワード副会長は2005年、グレーザー(Glazer)家にユナイテッドの買収を助言しており、このとき同氏が勤務していた米金融大手JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)が資金面で欧州スーパーリーグをバックアップしている。

 ウッドワード副会長は、発表文の中で「ユナイテッドに尽くせたのは非常に光栄であり、16年にわたって世界最大のサッカークラブで働けたことを誇りに思う」と述べた。

「クラブは将来に向けて良好な状態にあり、年末で退任するというのは難しい決断」と話したウッドワード副会長だが、発表文の中では欧州スーパーリーグについて言及しなかった。

 2012年から現職に就いているウッドワード副会長は、翌年に退任したデヴィッド・ギル(David Gill)元最高経営責任者(CEO)の任務を引き継いたが、サポーターからは支持を得られなかった。

 ウッドワード副会長の就任後、ユナイテッドは10億ポンド(約1510億円)以上を費やしているが、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏が率いていた2012-13シーズンにプレミアリーグを制覇したのを最後に、チームはリーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で優勝できていない。(c)AFP