【4月21日 AFP】鉄道事故が相次ぐエジプトで20日、鉄道当局トップら幹部10人が更迭された。

 18日には、首都カイロ北郊で北部マンスーラ(Mansoura)に向かっていた列車が脱線する事故が起きたばかり。

 検察はこの事故による死者を23人、負傷者を139人に増加したと訂正し、過失や法令順守義務違反の疑いで23人の逮捕を命じたと発表した。

 老朽化した鉄道のずさんな管理に怒りの声が上がる中、カメル・アブデルハディ・ワジル(Kamel Abd El-Hady Al-Wazir)運輸相は、アシュラフ・ラスラン(Ashraf Raslan)局長ら鉄道当局幹部10人を更迭した。

 ソーシャルメディアではワジル運輸相の辞任を求める声も上がっているが、ワジル氏は現職にとどまっている。

 エジプトでは列車事故がたびたび発生しており、先月にも少なくとも20人が死亡する事故が起きたばかり。原因のほとんどは、インフラと維持管理の不備となっている。(c)AFP