【4月21日 AFP】20-21ドイツ・ブンデスリーガ1部は20日、第30節の試合が行われ、シャルケ04(Schalke 04)の30年ぶりとなる2部降格が決まった。

 アルミニア・ビーレフェルト(Arminia Bielefeld)と対戦した最下位のシャルケは、後半に相手主将のファビアン・クロス(Fabian Klos)に先制点を決められると、残り19分でマリック・ティアウ(Malick Thiaw)が2枚目のイエローカードをもらって退場し、0-1で敗れた。

 前回は1988年に降格し、1991-92シーズンから1部に復帰していたシャルケだが、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)でベスト4入りをしてからちょうど10年のシーズンに、30年ぶりとなるクラブ史上4回目の降格が決まった。

 チームマネジャーを務めるゲラルド・アサモア(Gerald Asamoah)氏は、涙を見せながら「残念だし、シャルケファンは今、テレビの前で泣いているだろう」とコメントし、「どういうことになるかは分かっていたが、実際にその状況になるとつらい」と続けた。

 シャルケはちょうど10年前の10-11シーズン、チャンピオンズリーグでベスト4に入り、ドイツカップ(German Cup)ではクラース・ヤン・フンテラール(Klaas-Jan Huntelaar)が2得点を挙げるなどしてデュイスブルク(MSV Duisburg)に5-0で大勝し、優勝を果たした。

 しかし今季は開幕戦のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦で0-8の記録的な大敗を喫すると、結局2勝しか挙げられずに降格が決まった。1月には1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)に大勝してリーグワーストの31戦未勝利に並ぶことは免れ、フンテラールも復帰したが、降格は避けられなかった。

 今季はすでに5人の指揮官にチームを任せているが、現在のディミトロス・グラモジス(Dimitrios Grammozis)監督も1勝1分け5敗という成績だった。

 シャルケは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に見舞われた昨シーズンに5200万ユーロ(約67億8000万円)の損失を出しており、2億1700万ユーロ(約283億円)の負債を抱えて2部へ落ちることになる。(c)AFP