【4月21日 AFP】21中国スーパーリーグ(1部)は20日に開幕し、広州FC(Guangzhou FC)が広州シティ(Guangzhou City FC)と2-2で引き分けたオープニングマッチには約3万人の観客が集まった。

 華やかな開幕セレモニーでは、会場となった広州天河体育中心(Tianhe Stadium)に赤と白の大型ドローンが着地し、中から優勝トロフィーを持った人が現れる演出もあった。

 昨シーズンが不本意な結果に終わり、重圧にさらされているファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)監督が率いる広州FCは7分、ブラジル出身の中国代表FWアラン(Alan Douglas Borges de Carvalho、阿蘭)が至近距離からネットを揺らして先制した。

 オウンゴールを献上して9分後に同点とされた広州FCは、51分にライバルである広州シティに逆転ゴールを許したが、途中出場の呉少聰(Shaocong Wu、ウ・ショウツォン)がヘディングで得点を挙げ86分に追いついた。

 同日に行われたもう一方の開幕戦では、マルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)擁する山東泰山(Shandong Taishan FC)が重慶斯威(Chongqing Liangjiang Athletic FC)に2-0で勝利した。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ取り組みの一環として、今季はまず上海近くの蘇州(Suzhou)か広州(Guangzhou)かのどちらかで試合が行われる。

 また全16チームはホテルでの生活を強いられ、他の市民からは隔離される。

 前年王者である江蘇FC(Jiangsu FC)の財政破綻により、サッカー大国を目指す中国の野望には新たに厳しい目が向けられている。

 しかし同国サッカー協会(CFA)は、莫大(ばくだい)な資金を投じていた2016年や2017年とは対照的に、より持続可能な道を歩み始めるための新たなスタートとして今季を位置づけたいと考えている。(c)AFP