【4月20日 時事通信社】エリザベス英女王は70年近い在位中、長男チャールズ皇太子の離婚問題をはじめ家族にまつわる数々の困難に直面した。「王室存続の危機」と評されることもあったが、女王は夫の故フィリップ殿下と二人三脚で、家族と王室の伝統を守ろうと懸命に努めてきた。

 「王室最大の危機」と言えば、チャールズ皇太子とダイアナ元皇太子妃の不和と、それに続く元妃の交通事故死だ。特に1997年8月の元妃の死去後は、なかなか追悼の意を表さない女王に国民から「冷たい」と批判が上がった。この頃は「女王の治世で最悪の時期」(BBC放送)だったとも言われる。

 最近も、女王の孫ヘンリー王子夫妻の王室離脱とその後の言動があった。夫妻は昨年1月、異例の公務引退を発表、王室を揺るがす事態となった。今年3月には、他の王族から人種差別的な扱いを受けたと米テレビで「暴露」し物議を醸した。次男アンドルー王子が、米富豪による少女性的虐待事件に関わった疑惑もくすぶり続けている。

 こうした「家族の危機」に際し、女王は常に「最も近しく、信頼する助言者」(英メディア)だった夫の助けを求め、協力して解決策を模索してきた。喪失は大きく、今後が心配されている。(c)時事通信社