【4月21日 AFP】欧州スーパーリーグの創設クラブに名を連ねていたイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、リバプール(Liverpool FC)、アーセナル(Arsenal)、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、マンチェスター・シティ(Manchester City)、チェルシー(Chelsea)が、各方面から反発が相次ぐ中、議論を呼んでいるこの計画から撤退する意向であると発表した。

 20日にシティが撤退表明をすると、リバプール、アーセナル、ユナイテッド、トッテナムが追随し、日が明けてチェルシーもこれに続いた。

 プレミア全6クラブの撤退を受け、創設に関与した残りのクラブはスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)、FCバルセロナ(FC Barcelona)、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)、インテル(Inter Milan)、ユベントス(Juventus)となっている。

 この件に対する反響は非常に大きく、政治家や各統括団体は、国内および欧州の大会から出場禁止処分を受ける可能性があるといわれていた「汚れた12クラブ」に対して、法的措置を講じる構えを見せていた。

 しかし、一部のチームだけで試合を行うことに対しては、創設クラブの選手や監督からも厳しい批判の声が上がっていた。

 リバプールのキャプテンを務めるジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)はチームを代表し、この案に賛成しない考えをツイッター(Twitter)に投稿した。

 リバプールは発表文の中で「提案されていた欧州スーパーリーグ構想への関与は停止された」と記した。

「クラブはここ数日、内部と外部の両方でさまざまな主要利害関係者から意見をたまわった。その貴重な貢献に感謝したい」

 これに対してアーセナルはさらに踏み込み、今回の構想に合意したのは誤った判断だったとサポーターに謝罪した。

「こうした苦痛を引き起こすつもりは全くなかった。だが欧州スーパーリーグ参加に声がかかった際、保証が一切ないとは理解しながらも、アーセナルとその将来を守るために取り残されたくなかった」

「皆さんや幅広いサッカーコミュニティーの声に耳を傾けた結果、スーパーリーグ構想から撤退する。われわれは過ちを犯した。そのことを謝罪する」 (c)AFP