【4月20日 AFP】ニュージーランド当局は20日、オークランド国際空港(Auckland International Airport)で働く清掃員が、新型コロナウイルス検査で陽性と判定されたと発表した。だが、ジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相は、前日に始まったオーストラリアとの相互隔離免除制度「トラベルバブル」には影響しないと述べた。

 ニュージーランド最大の同空港では前日、再会を喜ぶ家族らの姿が見られたが、それから24時間もたたないうちに清掃員のコロナ感染が判明した。

 アーダーン首相は、清掃員は高リスクとされる「レッドゾーン」の国々から到着する飛行機の清掃を担当していたと説明。レッドゾーンには、ニュージーランド同様、感染の封じ込めにおおむね成功したオーストラリアは含まれていない。

 首相は、水際での感染については両国共に織り込み済みで、トラベルバブルを中止せずに対処可能なシステムが用意されているとして、「われわれは感染者が出ることは想定しており、これも両国がたどる過程の一部だ」と記者らに語った。

 オーストラリアのグレッグ・ハント(Greg Hunt)保健・高齢者介護担当相は、豪政府は小規模な感染の封じ込めにおいて、ニュージーランドに「全幅の信頼」を置いていると述べた。

「ニュージーランドの検査システムが感染者を見つけた。感染力の強い病気ではあるが、ニュージーランドとオーストラリア両国には高度に発達した封じ込めシステムがあることが、われわれには分かっている」と話した。(c)AFP