【4月20日 AFP】来月30日に開幕する全仏オープンテニス(French Open 2021)に備える中、2019年大会女王のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は19日、昨年大会の出場を見送ったことについて何の後悔もしていないと強調した。

 シングルスのメジャータイトル獲得は2019年の全仏が唯一となっているバーティだが、2020年大会が9月から10月にかけての日程に延期された後、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に欠場することを選択した。

 2年ぶりの欧州クレーコートシーズンとなるポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2021)の初戦を控える中、バーティは現地の独シュツットガルト(Stuttgart)で「全仏オープンでプレーして以来、(欧州のクレーは)久しぶり」と語った。

 バーティが欠場した2020年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)決勝では、ティーンエージャーのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が当時世界6位のソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)を破って優勝し、テニス界で一躍スター選手の仲間入りを果たした。

 しかし、バーティは2021年大会はあらゆる点でリセットされるとの考えを示し、「あの大会(全仏)は、全員にとって新たなスタートになる」とコメントした。

 シュツットガルト大会では初戦が免除され、2回戦ではドイツ勢のラウラ・シグムンド(Laura Siegemund)とモナ・バートル(Mona Barthel)の勝者と対戦するバーティは、大会終了後には全仏オープンの前哨戦としてマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)とイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2021)でプレーする計画となっている。

 自身にとって今季のクレーコートシーズン初戦となった米サウスカロライナ州チャールストン(Charleston)のボルボカー・オープン(Volvo Car Open 2021)で、バーティはベスト8入りを果たした。(c)AFP