【4月21日 Xinhua News】中国では、複数の自動車メーカーが2021年第1四半期(1~3月)の販売実績を発表し、いずれも大幅な伸びを見せた。また、自動車の新たな消費促進策の実施が強化され、自動車市場を安定的に成長させている。

 上海汽車集団の乗用車部門である上汽乗用車は、傘下の三大ブランドが総じて好調で、販売台数は前年同期比90・0%増の20万台超に達し、同期間の販売台数の最高記録を更新した。奇瑞控股集団によると、3月の販売台数は前年同月比2・3倍の8万台強、うち輸出台数は2・0倍の1万8千台超、1~3月の販売台数は90・0%増の20万台超だった。また、中国第一汽車集団、広州汽車集団、上海汽車集団などの企業はいずれも、年初来の販売台数が好調な滑り出しを見せた。

 中国汽車工業協会(CAAM)の最新データによると、自動車市場の3月の販売台数は前月比73・6%増、前年同月比74・9%増の252万台強だった。第1四半期の販売台数は前年同期比75・0%以上増の650万台近くに達した。19年第1四半期と比較すると、前年同期比伸び率は2・0%近く高まった。

 その中でも、新エネルギー車(NEV)は依然として市場の成長を力強くけん引している。NEVの3月の販売台数は前年同月比3・4倍の22万6千台となり、単月の生産・販売台数を再び更新した。第1四半期の販売台数は前年同期比3・8倍の51万5千台だった。

 消費促進策の着実に実施されている。中国商務部や国家発展改革委員会など6部門はこのほど、21年に全国消費促進月間キャンペーンを展開すると発表し、自動車の消費促進が重要な内容となっている。

 浙江省(Zhejiang)はこのほど、自動車の消費を促進するため、①自動車消費の潜在力引き出し②自動車使用条件の改善③自動車の管理・サービスの適正化―という三つの措置を打ち出した。これには、自動車の買い替え、NEV消費の普及と奨励、農村部を対象とする新たな自動車普及の展開などが含まれる。また、遼寧省(Liaoning)商務庁などの部門はこのほど、自動車消費の安定と拡大を重要な方針とし、消費の回復と潜在力の引き出しを一段と促進させる文書を発表した。このほか、吉林省(Jilin)、河南省(Henan)など多くの省(自治区・直轄市)も自動車消費の促進に関する政策を発表した。

 CAAMは、中央・地方政府による消費促進政策の発表は、自動車消費市場の持続的な回復を支えており、政策の強度と適用範囲は今後さらに拡大するとの見方を示している。(c)Xinhua News/AFPBB News