【4月19日 AFP】(更新)ロシアの刑務当局は19日、刑務所内でハンガーストライキを継続中の野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏について、受刑者用の病院へ搬送すると発表した。ただ、同氏は総合診療医の診察を毎日受けており、現時点で健康状態は「申し分ない」としている。

 当局は、医師団がナワリヌイ氏を「第3矯正労働収容所の敷地内にある受刑者用の病院に移すことを決定した」と明らかにした。

 第2矯正労働収容所に収監されたナワリヌイ氏は先月31日、適切な治療を求めてハンガーストライキを開始したと発表した。支援者らは、刑務当局が同氏に強制的に栄養を取らせると脅していると主張する。

 刑務当局はまた、ナワリヌイ氏の同意を得て「ビタミン剤が処方された」と発表した。

 欧米諸国はロシアに対し、ナワリヌイ氏への適切な治療の提供と釈放を要求しており、応じない場合には何らかの影響が出ると警告している。(c)AFP