【4月20日 CGTN Japanese】ディスプレーが折りたためる携帯電話が市場にローンチされたことで、フレキシブル電子技術が注目されています。しかし、そのような携帯電話はまだ十分に柔らかくはありません。携帯電話の中の数百個の電子部品は依然として硬質です。今後これらの電子部品の可撓性が十分に高くなれば、携帯電話のディスプレーは折りたためるだけでなく、巻き取ったり完全にたたんだりすることができるようになります。

 先日、中国東部の沿海地区にある浙江省(Zhejiang)嘉興市(Jiaxing)で、清華フレキシブル電子技術研究院がフレキシブル電子技術展を開催しました。フレキシブルチップや、シートマスクのように柔らかく人体に貼り付くフレキシブル体温測定装置、運転手の生理的な状態をモニタリングできるフレキシブルスマートハンドルなど、一連のフレキシブル電子技術製品が展示され、多くの技術愛好家を引き付けました。

 伝統的な電子技術のほとんどは半導体シリコンに基づいていますが、フレキシブル電子製品は伝統的なシリコンベースの電子製品の限界を突破し、ウエアラブル技術を駆使する「ヒトのインターネット」や、産業用モノのインターネット(IoT)、ヘルスケアなどの技術に革新をもたらし、未来に向かう自主型イノベーション産業の発展のための重要な方向となっています。

 現在、中国国内の多くの大学でフレキシブル電子工学科が開設されています。清華大学や西安工業大学、南京郵電大学などにはフレキシブル電子研究院も設立されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News