【4月19日 People’s Daily】掃除ロボット、スマート指紋ロック、スマートスピーカーなど、中国のスマートインテリアは近年急速に発展し、ますます多くのスマート家電が消費者の生活の中に入り込んでいる。奥維雲網(AVC)が観測したデータによれば、昨年中国でのスマートインテリアの保有率は前年比15.1%増加し、84.2%に達した。

「お年寄りや子どもを1人で留守番させるのを心配しなくてよくなりました」と、北京市朝陽区に住む王さん。最近家にスマートウェブカメラを設置したという。外出時にも、アプリを開けば家中の光景を見ることができる。通話ボタンを押せば家族に電話することもでき、いつでも家の状況を見ることができて便利だ。

 目下、スマートスピーカーやスマート鍵など多種多様なスマートインテリアは消費者に人気が高い。データによると、現在中国でスマートスピーカーに関わる企業は5759社ある。

 なぜスマートインテリアはこんなに消費者を引きつけることができるのか?中央財経大学(Central University of Finance and Economics)インターネット経済研究院の劉倩(Liu Qian)副研究員はこう語る。「スマートインテリアの主旨は、スマート化され効率的な住宅設備と住居管理システムを構築することで、ユーザーの生活水準を引き上げることです。5G技術が普及し、人工知能とモノのインターネットの相乗効果で製品の効能をより完成されたものにし、この目標が十分達成されれば、自然とさらに多くの消費者を引きつけるでしょう」

 少し前、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)貴港市(Guigang)の潘さんは家にスマート洗濯機を置きたいと考えた。「両親から余計なことを、と言われるかと思いましたが、意外にもすんなり同意してもらえました」と話した。

 インターネット時代、効率の高いモノのインターネット(IoT)によって、スマートインテリアはもはや大都市の住民だけが持てるものではなくなった。潘さんの両親のような地方中小都市に住む人々もまた、これらの製品を使い始めている。

 大手Eコマースプラットフォーム天猫が発表した「2020年地方中小市場におけるスマートインテリア消費動向」によれば、地方の中小都市の家庭で今、急速に「スマート化」が進み、すでに大都市をしのぐ主要な消費市場になっているという。

 専門家の指摘では、地方都市はスマートインテリア産業にとって新しい戦場で、少なからぬ住民の消費ニーズに変化が見られる。実用主義から、実用だけでなく生活の質自体を上げることが求められるようになった。消費に表れた変化、人々のスマートインテリアに対する購買態度を反映している。(c)People’s Daily/AFPBB News