【4月19日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP 2021)第3戦ポルトガルGPは18日、MotoGPクラスの決勝が行われ、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)が2連勝を飾った。9か月ぶりに復帰したレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)は7位だった。

 昨季は好調なスタートを切ったものの、尻すぼみになったクアルタラロだが、今は「自信に満ちていると感じる」と話した。

 ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が2位、チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)の前年王者ジョアン・ミル(Joan Mir、スペイン)が3位に入った。ペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のフランコ・モルビデリ(Franco Morbidelli、イタリア)が4位、レッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)のブラッド・ビンダー(Brad Binder、南アフリカ)が5位だった。

 昨シーズンのクラス開幕戦で右腕を骨折し、3回の手術を経て今大会で復帰したマルケスは、予選で2列目に入り、決勝は7位という結果だった。

 マルケスは長期離脱からの復帰だから「苦しむことになる」と予選後に語っていた通り、この日も最後は「へとへと」だったと明かした。それでも、今回は何よりも「胸がいっぱい」になり、「またMotoGPライダーに戻れたように」感じたという。レース後にはチームのガレージで涙ものぞかせた。

 マルケスは「クアルタラロからたった13秒差でフィニッシュできたのが信じられない」とコメントした。

 年間順位では、ここまでトップに立っていたプラマック・レーシング(Pramac Racing)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)がクラッシュによるリタイアを強いられたことで、クアルタラロが2位と15ポイント差のトップに浮上している。(c)AFP