【4月19日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)は18日、シングルス決勝が行われ、大会第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が6-3、6-3で第6シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)に圧勝し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)初優勝を飾った。

 チチパスはわずか1時間11分でルブレフを退け、2019年のATPファイナルズ(ATP Finals 2019)の後ではキャリア最大のタイトルを手に入れた。ファイナルズの他にATP 250で4勝しており、これでキャリア通算6勝目となった。

 チチパスは勝因に「呼吸法を学んだこと」を挙げ、「ここ数か月、心理士と一緒に呼吸法に取り組んでいる」と明かした。瞑想(めいそう)も取り入れ、さらに「仏教に影響を受けた」という。

「特に運動中や試合中は、呼吸が大事だと気づいた。呼吸法のおかげで自分を抑えやすくなっているし、コートでの自分の行動を完全にコントロールできている」

「この数週間、間違いなく時間をかけて取り組んでいる部分だ」

 一方、準々決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破り、自身初のマスターズ1000決勝に勝ち上がったルブレフだが、この試合では一度もブレークのチャンスをつかめなかった。

 ルブレフは、ナダル戦勝利に自分でも驚いたことを認め、「(19日から始まる)バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2021)出場を決めたのは、ラファとの試合の直前だった」とコメント。「頭の中では、16日にはもうバルセロナ(Barcelona)にいるだろうなと思っていたんだ。だけど、21日に試合はできると思うし、それなら2日くらいオフがある。十分以上だ」と続けた。(c)AFP