【4月19日 AFP】21F1第2戦エミリアロマーニャGP(Emilia-Romagna Grand Prix 2021)は17日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が今季初勝利を飾った。

 フェルスタッペンは1周目の最初のコーナーでポールポジションから出たメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を力強く抜くと、雨にぬれた路面で高速クラッシュが起こる波乱の展開の中で、冷静にトップを守り抜いた。

 一方のハミルトンは珍しくミスが出て一時順位を落としたが、最終的には2位に滑り込んだ。マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が3位に入り、チームの本拠地に近い伊イモーラ(Imola)での「ホームレース」に臨んだフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は4位だった。

 フェルスタッペンは「自分で自分に驚いている。みんなで本当に頑張って、予選よりも良い結果を出すことができた。やっかいなコンディションの中で、チームとして最高の仕事ができた」とコメントした。

 レースは中盤、ハミルトンが雨にぬれた難しい路面状況の中でらしくないスリップをし、グラベルにコースアウトしていくミスを犯した。さらにその直後、メルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)とウィリアムズ(Williams)のジョージ・ラッセル(George Russell)が時速300キロ以上のスピードで衝突するクラッシュが発生。マシンの破片が散らばったため赤旗が振られ、コースの清掃が済むまでレースは一時中断した。

 そしておよそ30分の中断を経てレースが再開すると、フェルスタッペンはそのまま冷静にキャリア11勝目、イモーラでは初となる勝利を飾った。

 一方、マシンを修理して9位からの巻き返しを目指したハミルトンも、一気に3位まで順位を上げると、残り3周でノリスを抜き、2位でレースを終えた。ハミルトンは「久しぶりのミスだったけど、何とかフィニッシュできて良かった」と安心したように話した。

 アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は12位だった。(c)AFP