パキスタンで反仏デモ激化 警官ら7人人質
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【4月19日 AFP】パキスタン当局は18日、イスラム原理主義集団「パキスタン・ラバイク運動(TLP)」支持者らが警官や特別部隊少なくとも7人を人質に取ったと明らかにした。同国では数日前から反仏デモが激化し、複数の死者が出ている。
パキスタンでは12日、フランス大使の追放を要求したTLPの指導者がパキスタン第2の都市ラホール(Lahore)で拘束された。これを機に抗議運動が広がり、警官6人が死亡。仏大使館が国内のフランス人に一時、国を離れるよう要請する事態となった。
ラホールの警察当局はAFPに対し、「TLP構成員は警官5人と特別遊撃隊員2人を人質にしている」と話した。パンジャブ(Punjab)州当局の報道官は、警官12人が拉致され、ラホールにある、支持者数百人が集まっていたTLPのモスクに連れ去られたと言明。ツイッター(Twitter)に「けさ、火災瓶や酸瓶を持った暴徒グループがナワンコート(Nawankot)警察を襲撃した」と投稿した。
仏週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)がイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画を再び掲載したことについて、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領はこの権利を擁護。これが多くのイスラム教徒から反感を買い、パキスタンでも数か月、TLP主導の反仏デモが続いている。(c)AFP