【4月18日 AFP】フランス国民議会(下院)は17日、環境保護と気候変動への取り組みを目的とした施策の一つとして、環境や生態系の破壊を意味する「エコサイド(エコロジーとジェノサイドの合成語)」を違法とする法案を賛成44票、反対10票で可決した。

 バルバラ・ポンピリ(Barbara Pompili)環境相は、「エコサイド」法が成立すれば「最も深刻な国レベルの環境的損害の事例」に適用されると述べた。

 同法案は水や大気、土壌を意図的に汚染する「深刻かつ(影響が)恒久的な」事例への制裁強化を目的としており、ポンピリ環境相は、フランス国内の川の汚染といった国内の事案を対象とするものだと強調した。

 違反者は最高で禁錮10年と罰金450万ユーロ(約5億9000万円)が科される。

「エコサイド」という名称について、野党の一部からは「言葉の乱用」であるとの指摘や、「環境破壊」の方がより的確だとの声が上がった。

 法案全文は来月下院で採決にかけられた後、上院に送られる予定。(c)AFP