【4月18日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領政権の高官として初めて中国を訪問したジョン・ケリー(John Kerry)米大統領特使(気候変動問題担当)と中国の解振華(Xie Zhenhua)気候問題担当特使は17日(日本時間18日)、差し迫る気候変動の問題で両国が「協力を約束した」とする共同声明を発表した。

 声明で両特使は、気候危機には「必要とされる真剣さと緊急性をもって取り組むべき」であり、「気候危機と闘うため、互いに、そして他国とも協力していくと約束した」と表明。複数の分野で米中の緊張が著しく高まっている中、世界的な課題である気候変動問題で両国が協力する兆しが見えてきた。

 共同声明は、両国の「それぞれの取り組みの強化と、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)やパリ協定(Paris Agreement)を含む多国間プロセスにおける協力」も強調。バイデン氏は気候問題を最優先課題の一つとして掲げ、化石燃料業界と関係が近かった前任のドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領とは対照的な政策を打ち出している。(c)AFP