【4月18日 AFP】20-21ドイツ・ブンデスリーガ1部は17日、第29節の試合が行われ、首位バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はアウェーでVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に3-2で勝利。2位との勝ち点差を7としてリーグ9連覇に大きく前進したが、試合後ハンジ・フリック(Hansi Flick)監督は今季限りでの退任の意向を示した。

 独スカイ(Sky)でフリック監督は、「今季終了後に契約を解除したいとクラブ側に通知したことをチームに伝えた」と明かした。ハサン・サリハミジッチ(Hasan Salihamidzic)スポーティング・ディレクター(SD)との確執がうわさされる指揮官は、「自分にとっては簡単な決断ではなかった」と続けた。

 バイエルンとの契約が解除になれば、フリック監督は欧州選手権(UEFA Euro 2020)終了後にドイツ代表を指揮する道が開ける。同代表では大会後にヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督が退任することが決定しており、フリック監督は後任の有力候補と目されている。

 チームは13日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)準々決勝でパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に敗れたショックから立ち直る勝利を収めた。前日に2位RBライプツィヒ(RB Leipzig)が1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)と0-0で引き分けたため、残り5試合のバイエルンは2週間以内に優勝が決まる可能性がある。

 4位フランクフルト(Eintracht Frankfurt)はボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)に0-4で敗れた。4日前にフランクフルトは、アディ・ヒュッター(Adi Huetter)監督が今季限りでチームを離れ、来季からボルシアMGの指揮官に就任すると発表したばかりだった。

 ディフェンスが崩壊し、リーグ戦の無敗が5試合で止まったフランクフルトは、SDを務めるフレディ・ボビッチ(Fredi Bobic)氏も先日、6月1日からヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)の運営に加わると発表し、厳しい状況に置かれていた。

 バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)は18チーム中17位に低迷するケルン(1. FC Cologne)を3-0で退け、来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得する4位フランクフルトとの勝ち点差を6に縮めた。

 最下位シャルケ04(Schalke04)はSCフライブルク(SC Freiburg)に0-4で敗れた。残り5試合のシャルケと残留圏の差は14ポイントのため、数字上は1部残留の可能性を残している。(c)AFP