【4月18日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2020-21)は17日、決勝が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)が2得点を記録するなど4-0でアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)を下し、通算31回目の優勝を果たした。

 セビリア(Seville)での決勝は、メッシが圧巻のパフォーマンスを披露するなど、バルセロナが4得点を奪った後半の12分間で勝負が決した。

 自身7度目の国王杯制覇がバルセロナでの最後のタイトルとなる可能性もあるメッシは、「一生をささげたチームのキャプテンとして、このトロフィーを掲げることができるのは非常に特別だ」と話した。

 新会長のジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)氏が見守る中、バルセロナの指揮官として初タイトルを獲得したロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、夏以降もチームを率いる大きなチャンスを手にした。

 クーマン監督は試合後「タイトルを取ることが自分にとって重要」と話したが、指揮官の今後について問われたラポルタ氏は「よくやっている」と述べるにとどめた。

 昨季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に屈辱的な大敗を喫し、その後メッシの退団騒動もあってチームがどん底の状態だったタイミングで就任したクーマン監督だが、今回の国王杯制覇でクラブが前進していることを証明した。

 このタイトルがメッシ残留の説得材料になるだけでなく、激しいリーグ優勝争いをしているチームに勢いをもたらすことを願う指揮官は、「クラブ内で変化があっても、若手選手であっても、バルサでは常にタイトルのために戦わなければならない」と述べ、「まず一つ目だ。これからはリーグ戦で最後まで戦い抜く」と語った。

 DFジェラール・ピケ(Gerard Pique)もクラブが「リセット」されたように感じているといい、「転んで立ち上がらなければならないときもある。難しい一年を過ごしているが、チームは流れを変えた」とコメントした。

 一方のビルバオは、新型コロナウイルスの影響で延期され、やっと2週間前に開催された昨シーズンの国王杯決勝でもレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に敗れていた。マルセリーノ・ガルシア・トラル(Marcelino Garcia Toral)監督は、「2試合とも自分たちの本来のレベルをはるかに下回る出来だった」と悔やんだ。(c)AFP