【4月18日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)は17日、シングルス準決勝が行われ、大会第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と第6シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)が決勝に進出し、互いにマスターズ1000(ATP Masters 1000)初優勝を懸け対戦することになった。

 世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と大会11勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がすでに敗退し、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)が新型コロナウイルス陽性で棄権する中、決勝は意外な顔ぶれとなった。

 チチパスは準決勝で、ジョコビッチを倒して勝ち上がってきたダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)に6-2、6-1で快勝。準々決勝でナダルを撃破したルブレフは、6-3、7-5でキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を退けた。

 チチパスはここまで1セットも落とさず、自身3回目のマスターズ決勝に勝ち進んだ。

 チチパスは「モナコでは、家族として美しいことをたくさん経験してきたし、その流れを続けたい」と謎めいたコメントを残し、「美しいこと」というのは母親に関する話で、詳しくは決勝後に話すとだけ語った。

 2019年のATPファイナルズ(ATP Finals 2019)を制しているチチパスは、「プレーのレベルを限界まで上げる必要があるのは分かっている」と話している。

 一方のルブレフは、チチパス戦2連勝を狙う。優勝した3月のABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2021)でチチパスに勝利し、直接対決の戦績を3勝3敗としたが、クレーでは1勝1敗で、直近の対戦となる2020年の全仏オープン(French Open 2020)準々決勝では敗れている。

 ルブレフは、「もちろん、また決勝に勝ち進めて気分は最高だし、うれしい。特に今回は、自分にとって初めてのマスターズ1000決勝だ」とコメントした。

「厳しい試合になるだろう。昨年は何回も対戦し、彼が勝つこともあれば、僕が勝つこともあった」 (c)AFP