【4月17日 AFP】アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相(66)は16日、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)製新型コロナウイルスワクチンの1回目の接種を受けた。ドイツ当局は2週間ほど前に、同社製ワクチンの接種対象を60歳以上とすることを勧告した。

 メルケル氏はワクチン接種をいつ受けるかとの質問を頻繁に受けていたが、ドイツで実施している厳格な優先順位に従い、自身の順番が来るまで待つと主張していた。

 首都ベルリンでは今月、60歳以上のすべての人がワクチン接種を受けられるようになった。

 ドイツ当局者らは、アストラゼネカ製ワクチンに対する国民の信頼を取り戻すために苦慮している。

 独予防接種常任委員会(STIKO)は3月末、同社のワクチンを接種した比較的若い層に血栓症の発症例が複数出たことを受け、接種を60歳以上に制限するよう勧告した。ただし、60歳未満でも、医師に相談した上でリスクを完全に承知している場合は、アストラゼネカ製ワクチンを接種できる。(c)AFP