【4月17日 AFP】世界フィギュアスケート国別対抗戦(ISU World Team Trophy in Figure Skating 2021)は16日、大阪で2日目が行われ、男子シングル・フリースケーティング(FS)では米国のネイサン・チェン(Nathan Chen)が203.24点で1位となり、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)は193.76点で2位に入った。

 スウェーデン・ストックホルムで開催された先月の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2021)と同様、羽生はチェンに敗れた。世界フィギュアのフリー終了後にぜんそくの症状が出たと明かし、来年2月に行われる北京冬季五輪での連覇が心配された羽生だが、今回は発作に襲われることはなく、敗因は単純に技術的なミスだったと説明した。

 羽生は「ぜんそくに関しては全く問題ない。症状は感じなかったし、この大会での調子は良かった」と述べ、「ショートプログラム(SP)では少しミスがあった。FSでは大きなミスをしてしまったので残念。もっと練習する必要がある」と認めた。

 また、「悔しい」パフォーマンスだったと振り返った羽生は、スウェーデンから帰国後の2週間にわたる隔離期間は「普通の生活ではなかったし、気持ちだとか、食事も普通のようには取れなかった」と明かし、「そんな中でもよくやったと(自分自身に)言ってあげたい内容だった」と話した。

 一方、世界フィギュアで3連覇を果たしたチェンは、前日のSPに続いてFSでもトップのスコアをたたき出し、絶好調のままシーズンを締めくくったが、次の五輪に関して予想するのは「時期尚早」だと強調した。

 米国はチェンの奮闘もチームの総合順位ではトップに届かず、この日アイスダンス・フリーダンス(FD)をヴィクトリヤ・シニツィナ(Victoria Sinitsina)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組が制したロシアが合計91点で首位を維持した。

 米国が同83点で2位、日本は同78点で3位に続き、フランスが同56点で4位、イタリアが同53点で5位、カナダが同42点で6位となっている。(c)AFP/Andrew MCKIRDY