【4月17日 AFP】(更新)ロシアは16日、米国が科した制裁への対抗措置として、米国の連邦捜査局(FBI)長官をはじめとした政府高官の入国を禁じ、米外交官を追放すると発表した。

 米国は15日、ロシアによる米大統領選介入や大規模なサイバー攻撃などの敵対行為に対する報復として、制裁発動とロシア外交官10人の追放を発表していた。

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は記者会見で、「われわれは(米国の)措置に対し、報復という形で対応する。駐ロシアの米外交官10人に国外退去を求める」と表明。また、ロシアのユーリ・ウシャコフ(Yury Ushakov)大統領補佐官(対外政策担当)がジョン・サリバン(John Sullivan)駐ロシア米大使に対し、米国に戻り「真剣な協議」をするよう勧告したと明らかにした。

 ロシア政府はさらに、米国のメリック・ガーランド(Merrick Garland)司法長官、国民政策委員会(Domestic Policy Council)のスーザン・ライス(Susan Rice)委員長、FBIのクリストファー・レイ(Christopher Wray)長官を含む政府高官の入国を禁じると発表した。

 ただロシア外務省は、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領がロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に提案した首脳会談の開催は「前向きに」に捉えていると強調。会談について「現在検討中」と明らかにした。(c)AFP