【4月18日 Xinhua News】中国の科学者が雲南省(Yunnan)で新種のホタル3種と中国の新記録種4種を発見した。研究成果はこのほど、国際動物分類学誌「Zootaxa」に掲載された。

 論文の責任著者で中国科学院昆明動物研究所副研究員の李学燕(Li Xueyan)氏は、「今回の新種発見と関連研究成果は、今後のホタルの種類鑑定と他の生命現象の研究に重要な参考材料を提供するとともに、雲南省の生物多様性を示している」と語った。

 新種と中国新記録種はいずれもランプリゲラ属の「扁蛍」の仲間で、同属はヒマラヤ山脈周辺と東南アジア各国にしか分布しておらず、雄の成虫は弱い緑色の光を、雌の成虫は強い緑色の光をそれぞれ持続的に発する。同省では昆明市(Kunming)などでよく見られるという。

 中国科学院昆明動物研究所は、2002年から収集してきた同属の標本について、香港昆虫学会と中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園と共同で、詳細な形態学的比較と分子系統学的発育分析を実施。その結果、「高山扁蛍」「禄勧扁蛍」「巨胸扁蛍」の新種3種と、「小扁蛍」「扇窓扁蛍」「ネパール扁蛍」「黒沢扁蛍」の中国新記録種4種を発見し、詳細な記述と分析を行った。(c)Xinhua News/AFPBB News