【4月16日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)は15日、シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)はダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)に4-6、5-7で敗れ、「ひどいパフォーマンス」だったと振り返った。

 2月に行われた全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)で9度目の優勝を果たした世界ランキング1位のジョコビッチは、5度にわたってブレークを許して今季初黒星を喫した。

 マイアミ・オープン(Miami Open 2021)王者で第13シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)を2回戦で撃破していた世界ランク33位のエヴァンスは、第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を6-4、7-6(9-7)で下した第11シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)と準々決勝で対戦する。

 今大会に入るまでツアーレベルのクレーコートでは2017年4月を最後に1勝もしていなかったエヴァンスに対し、ジョコビッチは珍しく45本のアンフォーストエラーを記録するなど本調子ではなかった。

 2013年と2015年の大会で優勝しているジョコビッチは「率直に言って、ここ数年で思い出せる中でも最悪の試合の一つ」とコメントした。

「コート上では全体的にひどかった。何もかもうまくいかなかった。そういった日の一つだった」

「とにかくひどいパフォーマンスだった。この試合からポジティブな要素は何も得られない。このような形でコートを去ると、間違いなく苦い思いが残る」

 一方、試合後のインタビューで「まだ実感が湧かない」と振り返ったエヴァンスは、「最後のボールがネットを越えたことさえあまり信じられなかった。越えていなくてもおかしくなかった」と続けた。

「ノバクが相手のこのような大一番に、自信を持って臨むことなんて絶対にできない」

「一番重要なのは勝てると信じること。それを口にしながら歩き続けることもできるが、本当に信じなければならない」

「この勝利を味わうのは大会後だろう。世界1位に勝ったんだと子どもや孫に言える。素晴らしいことだ」 (c)AFP