【12月12日 Xinhua News】中国河南省に住む李仁清(り・じんせい)氏(59)は、省級無形文化遺産となっている伝統拓本技術「高浮き彫り技法」の代表的伝承者。数千年にわたり受け継がれてきた中国の碑刻伝統拓本技術は、印刷技術の発明以前に生み出された文献複製技術で、平面の碑文と墓誌を主な対象としていた。

 李氏は、1980年代後半、正射図法に触発され、石窟内の高浮き彫り像や立体的な円彫りにも可能な採拓方法を模索し始めた。実践を重ねた結果、かつて実現不可能と考えられていたアイデアが、成熟した技法へと形を変えていった。(c)Xinhua News/AFPBB News