【4月15日 AFP】カリブ海(Caribbean Sea)の島国セントビンセント・グレナディーンで発生した火山の噴火について、国連(UN)の担当者は14日、同国で人道・経済危機が今後数か月続き、周辺諸国にも影響が出る恐れがあると警戒感を示した。

 バルバドス・東カリブ地域を担当するディディエ・トレブク(Didier Trebucq)調整官は、米ニューヨークの記者らに向けてバルバドスからビデオ通話で会見を行い、1979年から先週まで活動休止状態にあったスフリエール(Soufriere)火山について、活動は依然活発で、噴火した9日以降、連日噴煙が上がっていると報告した。

 スフリエール火山があるセントビンセント(Saint Vincent)島と、グレナディーン(Grenadines)諸島には合わせて約11万人が暮らしており、うち2万人が自宅からの避難を余儀なくされている。

 約4000人が避難所に移送されたが、「その数は増え続けている」とトレブク氏は述べた。

 スフリエール火山の噴火はセントビンセント島のみならず、バルバドスやアンティグア・バーブーダなど周辺の島国にも中・長期的な影響を及ぼす見通し。(c)AFP