【4月20日 AFP】ベトナムの首都ハノイにある養魚場に置かれたガラスやプラスチックのボトル数千本。それぞれの瓶に1匹ずつ入っているのは気性が荒く、色鮮やかな魚「シャムトウギョ(闘魚)」だ。

「ベタ」としても知られるこの魚を養殖して20年以上になるチャン・ゴック・タン(Tran Ngoc Thang)さんの商売は、スイスイと順調に進んでいる。

 シャムトウギョは、かつてはその闘争的な性質を利用した賭けの対象として互いに戦わされていたが、今日ではほとんどが観賞用だ。養魚場では衝突しないよう、1匹ずつ別の容器に入れて飼われている。

「闘魚の性格を研究した結果、使用済みのプラスチックボトルが養殖に適していることが分かった」とタンさん。使用済みボトルは地元の鉄道駅で集めている。このやり方で「飼育がずっと簡単になり、魚同士の戦いを防ぐことができる」。

 タンさんは年間約3000~4000匹の闘魚を養殖し、1匹当たり50セント~5ドル(約54~540円)で販売している。(c)AFP