【4月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は14日、今季のホームゲームで不安定な結果が続いていたのは、本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)の観客席が赤色で覆われていたからだとする独自の見解を示した。

 アウェーでの好調とは対照的に、ユナイテッドは今季のリーグ戦で4敗の全てをホームで喫している。

 また、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)ではパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に、イングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)準決勝ではマンチェスター・シティ(Manchester City)にそれぞれオールド・トラフォードで敗れている。

 ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)の準々決勝第2戦でグラナダ(Granada CF)を本拠地に迎えるスールシャール監督は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によってファンの入場が禁止されているため、観客席が赤のバナーで覆われていたことがホームで不調に陥っている主な原因だと述べた。

 スールシャール監督によれば、チームの赤いユニホームが背景の色に溶け込んでしまうため、パスを出す際になかなか味方を区別できないのだという。

 ユナイテッドは4月初めから、「See Red」キャンペーンの一環として掲出されていた「United Against Racism(団結して人種差別に反対しよう)」と書かれた赤いバナーを黒のものに変更したため、チームのパフォーマンスは改善されるとスールシャール監督は信じている。

 スールシャール監督は「今後は変化に気づくと思う。クラブの周りにあるバナーを見ても、それはもう赤色じゃない。この件について検討していた」と報道陣に語った。

「実際のところ理由にすべきではないが、チームメートがそこにいるのかどうかを肩越しに一瞬で判断しなければならないときに、赤いユニホームが赤色の背景や座席と重なると何人かの選手は口にしていた」

「われわれはもちろんは、人種差別反対のキャンペーンを残したままそれを変更しようとしてきた。従って赤色ではないことが重要だった」

 ユナイテッドでは25年前、当時の指揮官だったアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏がサウサンプトン(Southampton FC)との試合中に、グレーから青と白のストライプのユニホームに着替えるよう指示する出来事があった。試合は1-3でアウェーのユナイテッドが敗れた。

 今季のヨーロッパリーグには決勝トーナメントからの出場となっているユナイテッドは、ベスト32とベスト16のホームゲームで勝利できなかった。

 しかし、スールシャール監督の下での初タイトルを目指す中、アウェーで行われたグラナダとの準々決勝第1戦には2-0で勝利しており、4強入りが本命視されている。(c)AFP