【4月15日 AFP】米国の暗号資産(仮想通貨)交換所コインベース(Coinbase)が14日、暗号資産専業企業として初めて、米ナスダック(Nasdaq)市場に上場した。

 新株を発行しないダイレクトリスティング(直接上場)で行われ、初値は参考価格を52%上回る381ドルを付けた。一時429.54ドルまで上昇したが、328.28ドルで取引を終えた。

 時価総額は終値で約860億ドル(約9兆4000億円)。一時1000億ドル(約10兆9000億円)を超える場面もあった。

 米証券会社ウェドブッシュ・セキュリティーズ(Wedbush Securities)のダニエル・アイブス(Daniel Ives)氏は、コインベースの上場は「暗号資産業界にとって分水嶺(れい)になる可能性がある」と語る。

 アイブス氏は、「コインベースは暗号資産業界の基幹であり、今後数年でビットコイン(Bitcoin)などの暗号資産が経済の主流になっていくのか測るバロメーターだとわれわれは考えている」と述べた。(c)AFP/Daniel HOFFMAN