【4月15日 Xinhua News】中国外交部の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は14日の定例記者会見で、日本政府が福島原発事故の汚染処理水の海洋放出を正式に決定したことに対し、日本が決定を見直すべきで、利害関係のある国や国際原子力機関(IAEA)との十分な協議を経て見解が一致するまで勝手に放出を開始すべきでないと述べ、中国はさらに反応する権利を留保すると表明した。

 趙報道官は次のように述べた。日本は本当に国内外の疑念や懸念を聞いたのだろうか。日本の今回の措置は本当に国際法に合致しているのだろうか。日本が放出する放射能汚染水は本当に国際基準を満たしているのだろうか。中国は日本が自らの責任をはっきり認識し、科学的態度を堅持するとともに、国際的義務を果たし、国際社会や周辺国、自国民の深刻な懸念にしかるべき回答をするよう強く促す。海は日本のごみ箱ではなく、太平洋も日本の下水道ではない。日本の放射能汚染水放出のつけを世界に払わせるべきではない。処理した汚染水について日本の政府関係者が「飲んでも何てことないそうだ」と言っているが、飲んでから言ってもらいたい。(c)Xinhua News/AFPBB News