【4月14日 AFP】ヒンズー教の大祭「クンブメーラ(Kumbh Mela)」が開催されているガンジス(Ganges)川が流れるインド北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州ハリドワール(Haridwar)では、2日間で1000人以上に新型コロナウイルスの感染が確認された。当局が14日、明らかにした。

 ウッタラカンド州政府によると、ハリドワールで検査を受けた約5万人のうち、12日には408人、13日には594人の感染が確認された。

 インドでは感染が急拡大しているが、ガンジス川には大勢の巡礼者が集まっており、その多くがマスクを着けていない。12日と13日にも巡礼者がひしめき合い、沐浴(もくよく)をする姿が見られた。

 世界最大の宗教行事と言われるクンブメーラの実行委員はAFPに対し、「母なるガンジス川が巡礼者をこの大流行から守りたまう」と話した。

 人口13億人のインドは今週、ブラジルを抜いて世界で2番目に累計感染者数が多い国となった。

 14日には、24時間で確認された感染者数は1日当たりでは過去最多の18万4000人以上だったと発表。累計感染者数は約1390万人となった。また、1日当たりの死者が昨年10月中旬以来初めて1000人を超えた。 (c)AFP