【4月14日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は14日、元政府高官らから成る非公式の代表団を台湾に派遣した。中国が台湾への圧力を強める中、米国の台湾支持を示す動きとみられる。

 テレビの中継映像によると、クリストファー・ドッド(Christopher Dodd)元上院議員と、元国務副長官のリチャード・アーミテージ(Richard Armitage)、ジェームズ・スタインバーグ(James Steinberg)両氏が、14日午後に台北に到着した。

 3氏は15日に蔡英文(Tsai Ing-wen)総統と会談する予定。

 台湾総統府の報道官は、「今回の訪問は強固な台米関係を改めて示すものだ」と強調。一方、中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は記者会見で「中国は米国に対し、すでに強い抗議を行った」と述べた。

 米国は1979年、中国と国交を正常化し、台湾と断交。しかし台湾政府との関係は維持しており、台湾への防衛兵器売却を定めた「台湾関係法」もある。また中国の武力行使による台湾統合の試みにも反対している。

 今回の米代表団の訪台は、同法の制定42周年に合わせたもの。同法の策定には、当時上院議員だったバイデン氏も関わっていた。(c)AFP