【4月14日 AFP】東京五輪の聖火リレーについて、愛媛県の中村時広(Tokihiro Nakamura)知事が14日、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、松山市内でのリレー中止を決めた。

 東京五輪はこの日、開幕まで100日を迎えたが、国内外で感染が再拡大して開催に対する不安が改めて高まる中で知事が決断を下した。

 中村知事は会見で「松山市内の聖火リレーを中止するとともに、聖火到着式を一般観覧者を入れない形で実施する」と発表している。知事は、地域の医療体制にこれ以上負担をかけられないと理由を述べている。

 知事によれば、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)に中止を申し入れ、了承されたという。組織委は現時点でコメントを発していない。

 聖火リレーをめぐっては、すでに大阪府が公道でのリレーを中止し、ランナーが万博記念公園内の閉じた環境の中で、観覧者を友人や家族に限定してリレーを行っている。(c)AFP