【4月13日 AFP】イタリア中部の小さな町の教会で、普段通りミサに集まった信徒らは、司祭から告白があるとはほとんど予想していなかった。

 しかし、ウンブリア(Umbria)州ペルージャ(Perugia)県にあるサンフェリーチェ(San Felice)教会のリカルド・チェッコベリ(Riccardo Ceccobelli)司祭(42)は11日のミサで、恋に落ちたと告白した。

 所属教区が13日に発表した文書によると、チェッコベリ司祭は信徒らに対し「私はこれまで常に筋を通し、素直で正しくあってきたが、もう、それを続けることはできない」と告白。「自分でした約束を破ることはこれまで一度もなかったが、私は恋に落ちている」と続け、「これを抑えつけたり追い払ったりすることなく、私はこの恋に生きようと思う」と語った。

 その後、司教の祝福を受けたチェッコベリ司祭は、聖職から離れ、俗人に戻るための手続きを開始した。

 人口3550人のマッサマルターナ(Massa Martana)の町で6年間、神に仕えてきたチェッコベリ司祭の恋の告白は、13日付の全国紙で報じられた。メディアでも教区の文書でも恋の相手の女性の身元は明らかにされていない。(c)AFP