【4月14日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は、2001年の米同時多発攻撃から20年となる9月11日までに、アフガニスタンの駐留米軍を全面撤収させる意向を固めた。政府高官が13日、明らかにした。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)前政権がアフガンの旧支配勢力タリバン(Taliban)との間で交わした合意では、5月までに全面撤収すると規定していた。その期限を約5か月引き延ばした形となる。

 政府高官が匿名を条件に記者団に語ったところによると、バイデン氏は「米国が9月11日までに削減を完了させ、アフガニスタンから部隊を撤収するとの結論」に至った。

 ジェン・サキ(Jen Psaki)大統領報道官は13日、バイデン氏が翌14日に国民へ向けて演説し、アフガン駐留米軍を年内に撤退させる計画を表明すると説明。具体的な撤収時期は明言しなかったが、「大統領は、アフガニスタンには軍事的解決策はなく、われわれがあまりにも長い間そこに駐留しているという一貫した見解を持っている」と述べた。

 政府高官によると、撤収は5月に開始する見通し。撤収の遅れは主に段取り上の問題が理由で、9月11日よりかなり前には全面撤収が完了する可能性もあるという。(c)AFP