【4月13日 CGTN Japanese】「秦嶺四宝」の一つであるトキはかつて、ロシア、朝鮮、韓国、日本および中国の東北、華東、西北などの地域に広く分布していましたが、環境悪化によりその数は急減しました。

 持続的な保護と生態環境の絶え間ない修復に伴い、トキの数は増え続けています。そのうち、人工繁殖によるトキは1171羽で、トキの個体群は5000羽以上に拡大しました。

 陝西漢中トキ国家級自然保護区では現在、多くのトキのカップルが「ふ化段階」に入っています。同保護区では今年3月、今年初めてとなる4羽のトキのひなが誕生し、全て生存しています。今月2日には今年初の人工ふ化によるトキのひな1羽が誕生しました。

 秦嶺の南麓に位置する陝西漢中トキ国家級自然保護区には、人工繁殖センターと華陽トキ種源基地の二つの人工飼育繁殖場所があり、210羽余りのトキを飼育しています。人工繁殖センターと華陽トキ種源基地では現在、計10組のトキが営巣していて、近いうちにさらに多くのトキのひなが誕生するとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News