【4月14日 People’s Daily】中国貴州省(Guizhou)黔南プイ族ミャオ族自治州(Qiannan Buyei and Miao Autonomous Prefecture)の大山から来た羅琳花(Luo Linhua)さんは「私がデザイン制作に参加した『唐人形(絹人形をベースとした伝統手工芸の一つ)』は『国を代表する贈り物』として外国のお客さんに贈られた」と語った。9年前、貴州盛華職業学院の先生が学生募集に来た時、彼女のあちこちから風が入ってくる家にはテーブルもなく、やかんを地面に置くしかなかった。今の羅さんは就学を期に首都北京にやってきて、この都市で働いている。

 現在、中国の職業学校の70%以上の学生が農村から来ている。幾千万の世帯が職業教育を通じ、第一世代の大学生の育成の夢を実現させた。代々伝わる貧困の継承を根本から断ち切った。

「中国高等職業学校における正確な貧困対策報告書(2013~2020年)」によると、ここ8年、全国の高等職業学校は全国貧困削減開発情報システムの登録世帯など7種類の助成対象に204億元の特別奨学金を提供し、授業料を合計で42億元免除し、貧困学生の平均就業率は92.15%に達した。また、中等職業学校の授業料免除は90%以上をカバーしており、国の奨学金の援助対象は在校生の総人数の40%前後に達している。正確な学生募集は、数百万の貧困世帯に「貧困根絶」の機会をもたらした。

 報告書によると、ここ8年、全国の高等職業学校は貧困地区に技術専門家をのべ7万6000人派遣した。また、特色ある産業プロジェクトを8421件開発し、産業プロジェクトを4323件導入した。それに、貧困地区の産業増収を合計45億1500万元援助した。

 貧困地区の大衆が医者にかかるのが難しいことに対し、高等職業学校は専科レベルの医療人材を36万4000人送り出した。また、衛生健康訓練をのべ50万6000人に実施し、貧困地区の医療スタッフ対象の訓練ものべ35万5000人にのぼった。それに、積極的に貧困地区に深く入り込み無料診療を行い、医療人材や薬物を送った。

 また、高等職業学校は貧困地区に環境保護専攻の専科レベルの卒業生を2万1000人送り出し、生態文明の育成訓練をのべ22万1000人実施し、生態環境保護技術サポートを2859件提供した。貧困地区の発展状況の改善に力を入れている。

 文化は貧困から脱却させ豊かになるための「ブースター」だ。高等職業学校は貧困地区に文化芸術専攻の人材を9万5000人育成し、慈善公演やボランティアサービスなどの文化宣伝活動をのべ82万8000人に展開し、貧困地区に村の自主ルールを5857件構築した。

 また、職業学校の貧困者カウンターパート支援対策も貧困地区の貧困脱却のためのきめ細かな支援の重要な方式となっている。報告書によると、ここ8年、全国の高等職業学校は村駐在幹部をのべ2万2000人派遣し、9586の貧困村を支援し、村駐在による貧困対策が57万6000人の貧困脱却を実現させた。貧困地区の学校の9359校を対象に、カウンターパート支援を実施し、6646にのぼる貧困地区の学校の専攻建設を指導し、貧困地区の学校において、のべ58万4000人の教師を対象に訓練を実施した。(c)People’s Daily/AFPBB News