【4月13日 People’s Daily】2020年、中国の太陽光発電の新規設備容量は前年比約60%増の48.2ギガワットに達し、8年連続で世界一となった。累積設備容量も253ギガワットに上り、6年連続世界一を記録している。製造の各段階の生産量は、多結晶シリコンが14.6%増、シリコンウエハーが19.7%増、電池が22.2%増、モジュールが26.2%増となっている。

 中国太陽光発電産業協会の王勃華(Wang Bohua)副理事長兼事務局長は「多結晶シリコン生産量は10年連続、モジュール生産量は14年連続で世界一を記録している。昨年は世界全体の新規設備容量は前年比13%増の130ギガワットだった。新型コロナウイルスの影響を受けながら成長の流れを維持できたのは、中国の太陽光発電市場の回復によるところが大きい」と自負した。

 2020年の中国の太陽光発電製品の輸出額は197億5000万ドル(約2兆1671億円)で、コロナ禍や製品の値下げの影響により5%減となった。ただ、輸出額が減少したにもかかわらず、モジュール輸出量は18%増を維持し、シリコンウエハーと電池の輸出量は前年と横ばいだった。多結晶シリコンの輸入量はこの5年間で持続的に低下し、昨年の輸入量は30%減で自給率は80%近くにまで達している。

 2020年の太陽光業界で特徴的だったのは、産業集積が加速したことだった。中国太陽光発電産業協会によると、トップ5社の国内生産量に占める割合は多結晶シリコンが87.5%、シリコンウエハーが88.1%、電池が53.2%、モジュールが55.1%となっており、いずれも10ポイント以上も上昇した。

 中国太陽光産業協会の予測では、2021年の新規設備容量は55~65ギガワットに増加し、今後5年間では年間70~90ギガワットにまで成長するとみている。(c)People’s Daily/AFPBB News