【4月13日 AFP】サッカー・コロンビア1部リーグに所属するアギラス・ドラダス(Aguilas Doradas)のオーナーが12日、新型コロナウイルスの集団感染によって起用できる選手の数が限られたため、選手7人での試合を強制されたとして、延期の要請を拒否したリーグ側を非難した。

 新型ウイルスの陽性反応で16人が離脱したほか、7人が負傷していたアギラスは、11日のボヤカ・チコ(Boyaca Chico FC)との試合に7人の選手しか起用できず、0-3で敗れた。

 アギラスのオーナー、フェルナンド・サラサル(Fernando Salazar)氏は、同国Wラジオ(W Radio)のインタビューの中で、リーグ側は試合延期の「要請を受け入れるべきだった」と述べた。

「われわれが今嘲笑され、この避けられた状況に陥っていることに胸が痛む」

 同国北西部アンティオキア(Antioquia)州リオネグロ(Rionegro)を本拠地とするアギラスは、リーグ側に何度も延期の要請を送ったものの、却下されたと明かした。

 これに対し同リーグのフェルナンド・ハラミーリョ(Fernando Jaramillo)会長は、今回の決定を擁護した。

 ハラミーリョ会長は、同国ラジオ・カラコル(Radio Caracol)に「この規定は国際サッカー評議会(IFAB)に起因する。チームは最少でも7人の選手をピッチに出さねばならない」と語った。

 IFABが作成しているサッカーの競技規則では、単に1チームの競技者が7人未満になった場合は試合を行えないと定めているだけで、やむを得ない場合に主催者側が試合を延期することを禁止しているわけでない。

 アギラスは控えGKをDFに起用してこの一戦に臨んだが、負傷者が出てフィールド上の選手が6人になったため、試合は80分で終了となった。

 黒星を喫したアギラスは今季1試合を残し、19チーム制の同リーグで17位に順位を下げた。

 ハラミーリョ会長によれば最終節も延期されることはなく、アギラスは全選手がそろわなくても試合に臨まなければならない。(c)AFP