【4月12日 AFP】(更新)エリザベス英女王(Queen Elizabeth II)の夫、フィリップ殿下(Prince Philip)の葬儀参列のため、居住地の米国から帰国したヘンリー王子(Prince Harry)が12日、声明を発表し、祖父のフィリップ殿下を追悼した。さらに兄ウィリアム王子(Prince William)も、個別に追悼声明を発表した。

 ヘンリー王子の帰国は、妻のメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)と共に王室を離脱して北米に移住してから初めて。王子夫妻は先月、米人気司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏とのインタビューで王室での生活を赤裸々に告白し、王室を揺るがす大論争を引き起こしていた。

 ヘンリー王子の声明は、メーガン妃と長男アーチー(Archie)ちゃん、今年誕生予定の長女を代表する形で出され、フィリップ殿下について「奉仕と名誉を重んじ、素晴らしいユーモアを持った人物」だったと追憶。「おじいちゃん、あなたの奉仕とおばあちゃんへの献身、そしていつも自分らしくいてくれて、ありがとう」と謝意を表した。

 ウィリアム王子は個別の声明で、殿下の生涯は「母国と英連邦(Commonwealth)、妻である女王、そして私たち家族への奉仕で特徴づけられていた」と表明。「おじいちゃんがいなくなり寂しくなるが、おじいちゃんが私たちに仕事を続けてほしいと思っていることは分かっている」とした。

 フィリップ殿下は9日、99歳で死去。ヘンリー王子は17日の葬儀に参列するため、週末に急きょ帰国し、現在は新型コロナウイルス対策の隔離期間中にある。一方、第2子出産を控えたメーガン妃は、夫妻の居住地である米カリフォルニア州にとどまる予定だ。(c)AFP