【4月12日 AFP】英イングランドでは12日、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)がさらに緩和され、パブなど飲食店の屋外席での営業が再開されるなど、日常生活を取り戻す動きがまた一歩進んだ。

 度重なるロックダウンで大打撃を受けた接客業界にとっては、屋外席での営業再開は明るい兆しだ。この日は冬の寒さがぶり返すとの天気予報が出ていたが、一部のパブは日付が替わると同時に開店。他にも早朝から営業を始めるパブが各地で相次いだ。

 生活必需品以外を扱う小売店も再開された。ロンドンの繁華街オックスフォードストリート(Oxford Street)では、衣料品店などの前に午前5時半から寒さに耐えながら開店を待つ買い物客の行列ができた。

 理髪店や美容院も、3か月ぶりに営業を再開。散髪の需要が高まる中、やはり未明に開店した店もあった。

 ジムや屋内プール、図書館、動物園も再開。国内旅行も自炊を条件に認められ、予約が殺到している。

 国内のイスラム教徒は今週から断食月「ラマダン(Ramadan)」に入るが、モスク(イスラム礼拝所)では礼拝に向けた準備が進められている。昨年のラマダンは伝統的な集団礼拝や会食なしに行われた。

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は、さらなる規制緩和は「自由への行程表における大きな一歩」だと評価。「長期にわたって休業してきた経営者たちにとっては、大きな安心になるに違いない。他の皆にとっても、待ち焦がれた大好きなことを再開できるチャンスだ」と語った。(c)AFP/Phil HAZLEWOOD