【4月12日 AFP】「中国当局に強要された証言を中国のテレビ局によって放送された」と訴える13人が、欧州の衛星通信事業者「ユーテルサット(Eutelsat)」に対し、中国国営英語放送CGTNと中国語の国際放送CCTV4の放送停止を検討するよう求めている。

 人権団体「セーフガード・ディフェンダーズ(Safeguard Defenders)」が公表した書簡は、歪曲(わいきょく)された証言を詳しく列挙。中国当局は強要した証言で「公正な裁判を受ける権利を奪っている」と主張している。

 同書簡によれば、オーストラリアの公共放送局SBSは今年3月、人権侵害への懸念についての調査結果が出るまで、中国国営テレビの映像の使用を中止した。英国は、偏向報道とプライバシーの侵害を理由にCGTNに罰金を科して放送免許を取り消したが、この措置を受けてCGTNはフランスでの放送免許取得を目指す動きに出た。

 書簡には、中国当局が標的にしている法律活動家の包龍軍(Bao Longjun)氏や江天勇(Jiang Tianyong)弁護士ら、中国内外の人々が署名している。(c)AFP