【4月12日 AFP】米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は11日、「ますます攻撃的になる」中国に台湾周辺の現状を変えないようくぎを刺し、そうした行為は「重大な過ち」であるとの認識を示した。

 ブリンケン氏は、米NBCテレビの番組「ミート・ザ・プレス(Meet the Press)」で、「私たちがこれまで目にし、そして非常に懸念しているのは、中国政府が台湾に対してますます攻撃的な行動を取り、(台湾)海峡(Taiwan Strait)の緊張を高めていることだ」として、米国は台湾に長年関与してきたが、それは「台湾に自衛能力を確保させ、西太平洋の平和と安全を確実に維持する」ためだと述べた。

 一方でブリンケン氏は、中国が台湾を巻き込む何らかの行動を起こした場合、米政府が軍事行動を起こすかどうかについては明言しなかったが、「私が言えるのは、誰であろうと、現状を力ずくで変えようとするのは重大な過ちであるということだ」と続けた。(c)AFP