ナダルとジョコ、モンテカルロ大会へ「準備」OK
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【4月12日 AFP】男子テニスのモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)出場を前に、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、順調な調整ぶりを口にしている。
ナダルは自身14回目の全仏オープン(French Open 2021)制覇と単独最多21回目の四大大会(グランドスラム)優勝へ向け、今大会からクレーコートシーズンをスタートさせ、大会12勝目を狙う。
11日の会見で、ナダルは「自分にとって、シーズンの重要なパートを迎えた」と話し、「準備のための正しい取り組みができたと思っている。自分のプレーに満足しているし、現時点では体の状態も良い」と続けた。
「自信を持っている。良いプレーができていると思うし、モナコでもここ数日、大会前の充実した練習ができている。だから、準備はできたと感じている」
14日の今大会初戦は、ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に敗れた全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)準々決勝以来の実戦となる。全豪で腰痛に苦しんだナダルは、その後しばらくツアーを離れ、過酷なクレーシーズンに向けて体を完調に戻すことに専念した。
ナダルはリラックスした様子で「とにかく一歩一歩だ」とし、「健康を維持する準備ができていればと思っている。それが一番だ。ここから1か月半、けがをせずにいられれば、適切なレベルで戦えるチャンスがあるはずだ」と話した。
ナダルはジョコビッチと決勝まで当たらない山に入ったが、対戦が実現すれば全仏オープン決勝の前哨戦になる可能性もある。
そのジョコビッチも、「フィジカル的には準備ができた」と話し、実戦復帰が待ちきれない様子でいる。
ジョコビッチは全豪オープンを制して大会9勝目、グランドスラム18勝目を挙げたが、腹部の負傷を押しての強行出場だったため、こちらもその後は実戦から離れていた。
それでも会見では「フィジカル的には準備ができたと感じている」と話し、「メンタル的には、大会に出場しなかったこの2か月、テニスが恋しかった。だから初戦が待ちきれない」と続けた。
ジョコビッチも14日の2回戦から登場し、世界ランキング22位のイタリアの新星ヤニック・シナー(Jannik Sinner)か、同46位のアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)と対戦する。
ジョコビッチは「クレーの練習はたくさん積んできた。というより、マイアミ・オープン(Miami Open 2021)欠場を決めて以来、ずっとクレーで打ってきた」と話している。
自宅もあるモナコ開催のこの大会で、ジョコビッチは2013年と2015年に優勝を飾っているが、その後は準々決勝の壁を一度も破れずにいる。(c)AFP