【4月11日 AFP】英王室は10日、エリザベス英女王(Queen Elizabeth II、94)の夫で9日に99歳で死去したフィリップ殿下(Prince Philip)の葬儀を今月17日に行うと発表した。

 葬儀は、ロンドン西郊ウィンザー城(Windsor Castle)の聖ジョージ礼拝堂(St George's Chapel)で17日午後3時(日本時間同11時)から行われる。葬儀の模様はテレビで中継される。

 英政府の新型コロナウイルス感染対策で参列者は30人に制限される。誰が参列するのか、また昨年、公務の第一線から退き、現在は米ロサンゼルスで暮らすヘンリー王子(Prince Harry)夫妻が参列するのかに注目が集まっていた。

 王室は、ヘンリー王子は参列するが、第2子を妊娠中の妻のメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)は医師の勧めで英国行きを見合わせると明らかにした。英首相官邸によると、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相も参列しない。

 エリザベス女王夫妻の長男、チャールズ皇太子(Prince Charles、72)は、「私の愛するパパはとても特別な存在だった」として、フィリップ殿下がいなくなり王室メンバーは「途方もない」寂しさを感じていると語った。

 テレビ各局は9日、予定を変更して、フィリップ殿下の生涯を振り返る特別番組を放送した。10日は英各地でフィリップ殿下を追悼する弔砲が撃たれた。政府施設では葬儀翌朝まで半旗が掲げられる。

 10日には一般の人たちがバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)やウィンザー城の前に集まった。王室は新型コロナウイルスの感染予防のため集まらないよう呼び掛け、王室の公式ウェブサイトでオンライン記帳ができるようにした。(c)AFP/James PHEBY / Charlotte DURAND / Callum PATON