【4月11日 AFP】英国競馬の障害レース、グランドナショナル(Grand National 2021)が10日、エイントリー競馬場(Aintree Racecourse)で行われ、ミネラタイムズ(Minella Times)に騎乗したレイチェル・ブラックモア(Rachael Blackmore)騎手が女性として初めて優勝を果たした。

 31歳のブラックモアは、3月のチャンピオンハードル(2021 Champion Hurdle)でも完璧なレースを披露して歴史的な優勝を飾っていたが、1839年に始まった世界一過酷な障害競走を制し、さらなる栄冠を手にした。

 グランドナショナルでは、44年前にシャーロット・ブリュー(Charlotte Brew)が女性騎手として初挑戦し、2012年にケイティ・ウォルシュ(Katie Walsh)がシーバス(Seabass)で3着に入って優勝に迫っていたが、今回ブラックモアが快挙を達成した。

 ブラックモアは「今は自分が女性か男性かだけでなく、人間だという感じすらしない」と話しつつ、「信じられない」と優勝を喜んだ。レースを終えた後も、いまだに実感が湧かない様子で「自分がレイチェル・ブラックモアなのかも分からない」とコメントしている。

「2011年に始めた頃は、このレースで勝つのはもちろん、乗ることさえ想像できなかった」

「今回の優勝は、誰だって夢を実現できるというメッセージになると思う」 (c)AFP